初カレ 初カノ


それからは楓はストライクもスペアもとれず男子二人の得点により辛くも勝利した

四人は隣の男子にジュースをおごってもらい
2ゲーム目は女子二人は話にもりあがり男子だけ投げ合いをしていた

航は2ゲームを終えると一階にあるハンバーガーショップに行くことを各レーンに告げてまわる

「幹事大変だね、航くんの片付けしてあげて、私は大丈夫だから」

楓は優真に声をかけて片付けを始める

優真と楓、千夏は先にショップに行き航を待つ

「お待たせ」

「お疲れ様」

三人が声をかける

「でも、楽しかったね楓」

「うん、二人とも上手だったね」

「最後のほうは危なかったな」

「ああ、焦った(笑)あれ?岡内はジュースとポテトだけ?夕食だぜ」

「うん、ポテト好きなんだ」

「食わないから細いんだよ」

「だってハンバーガー食べたらポテト入らないもん、セットは無理」

「本当に少食なんだな」

「こいつ、給食も減らしてるし」

「駄目だよ、バラしたらー(笑)」

「隣だから見えるし、あきらかに量少ないし、食わないから部活もバテるんだよ、夏休み何度も休憩してただろ?」

航は優真の方を見た

こいつ、そんなに部活中岡内のことみてんのか……

「私、よく噛むの、そしたらお腹太ってきちゃうんだよね、仕方ないの」

楓はプンとほっぺたをふくらます

優真は楓のほっぺたをつんつんつつく

「肉食えよ、肉!」

優真は自分のハンバーガーを楓の口に持っていく

楓は口の前に出されたハンバーガーを一口パクっと食べて

「もういらないもん、イーだ」

「おっ、お前食べといてすねるんだな、ほらもう一口」

二人は食え、いらないとお互いじゃれあう


航と千夏は二人で話す

「ねえ、何、このイチャイチャ感、間接キスとかしといてさ……付き合ってないんだよね」

「うん、聞いてない」

優真は楓にまだちょっかいを出していた

楓はまたほっぺたをふくらましていた

優真がほっぺたの膨らみを潰す

「ブッ、もう、やめてよ」

「何で、可愛いじゃん」

「えっ」

「ちょっと池内くん、私は聞き逃さなかったよ、何、可愛いって、さっきも間接キスとかしちゃってさ」

「優真~、ほんとだよ堂々と可愛いなんて言うなよ」

楓は赤くなって自分の頬を触る

「なっ、別に深い意味はないから……今言ったのは内緒な」

「どうしよっかなー」

「池内くん、ジュースおかわり欲しいなー」

「わかったよ、何がいい?」

「私コーラ」

「航は?」

「俺はオレンジ」

「楓は?」

「私もいいの?カルピス」

「聞いてから答えるのはえーよ(笑)」

優真はカウンターにジュースを買いに行く
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