初カレ 初カノ
優真は立ち上がって部屋から出ようとする
「あっ、優真くん私もう帰るから部屋にいていいよ、ごめんね、お邪魔して」
ベッドからおりようとして楓はベッドの階段に足をかけた時、靴下ですべりこけそうになる
「キャッ」
「危ない!」
優真は下で楓を受け止めた
「ご、ごめんなさい……」
「楓ちゃん大丈夫?そんなに慌てておりちゃ危ないよ、優真いいところにいたね、ナイス!」
「大丈夫か?」
優真は楓の耳元で話す
楓は真っ赤になって答える
「あ、ありがとう、ごめんなさい」
「いや、びっくりはしたけど軽いなお前、泉の半分くらいしか体重ないんじゃないか?」
楓は耳まで真っ赤になった
「失礼だな、確かに私は重たいけどさー……っていつまで楓ちゃんを抱いてんのよ、離れなよこのスケベ!」
「ごめん」
優真は楓をゆっくりおろす
「私こそごめんなさい、腕大丈夫?」
「平気だよ」
「それじゃあ、私帰るね、また入学式で会えるといいね」
「バイバイ」
泉はベッドの上から手を振った
「いい子だったな~楓ちゃん可愛いし」
「お前体重何キロ?あいつそうとう軽かったぞ」
優真は自分の両手を見ていた
「何?手に感触が残っているの?やらしいな優真は」
「バカっ、変なこと言うなよ」
優真は泉の言う通り楓を抱いた感触が残っていた
当然泉には言えない……
入学式を迎えた
新しい制服に新しいカバン、リュックタイプに補助バックは肩からかけるタイプだった
成長期に入るためみんな制服は大きめぶかぶか
クラス発表と受付を済ませ楓は教室に入る
小学校からの友達も半分以上いるため友達もたくさんいる
教室に入ると優真と目が合った
同じクラスだった
お互い笑い自分の席についた
入学式から一週間ほど過ぎたころ友達の葵から携帯にグループの招待がきていた
葵は早いな(笑)あっ、優真くんも携帯持ってるんだ、泉はまだ買ってもらってないって言ってたな
入学してから楓は泉と帰りを一緒にしていた
今日は部活動紹介の行事があり、見学も始まっていた
携帯を見てるとみんな部活の話で盛り上がっていた
個人で優真から連絡先が追加され入ってくる
‘クラスのアイコンから追加した、よろしく’
‘こちらこそよろしくね’
‘あれから部活考えた?’
‘まだ、迷ってる’
‘泉と一緒に帰ってるって本当?’
‘うん、川沿いの橋でバイバイしてるよ’
‘明日泉と別れてからそこにいて、話したい’
‘わかった’