初カレ 初カノ
学校も夏休みが終わり二学期に入った
テストが終わると席替えが行われた
「おっ、お前か」
「うん」
楓と優真は隣の席になる
授業中横を見ると楓はウトウトしていた
時々ガクッと頭が揺れる
(ぶっ寝てる、子供みたいで可愛いな(笑))
えっ、ちょっと待て!また楓のこと可愛いって思ったのか俺は……
可愛いと好きは違うよな……うん……
昼休みに男子数人が話していた
「なあ、体育祭の打ち上げ男子が考えてくれって言われた、何か意見くれよ」
同じ男バスの高坂航(こうさかわたる)がみんなに声をかける
「最初の親睦会カラオケだったよな」
「俺はカラオケは苦手かな」
優真は意見をだす
「あれ、また祐真来てる」
「俺はここにいる」
「お前じゃないよ、隣のクラスの祐真」
優真はドアの入り口に視線をやる
少しぽっちゃりした男子が話していた
「明と仲いいから?」
「まあ、明と仲いいけど……あいつ岡内の事好きなんだぜ、明に用あるって感じでよく来てるんだよ、明も知ってるし、だから岡内の席の近くで話てるだろ?」
「何で航も知ってるんだ?あっちの祐真ってやつとも仲いいのか?」
「去年同じクラスだったんだよ、で修学旅行で何人か好きな子の話したからな、それより打ち上げ~」
「ボウリングでいいんじゃね」
「みんな、いいか?」
「オッケー」
ふ~ん、楓のことが好きね~
優真は佑真を見ていた
航が幹事になり体育祭終わりに打ち上げをすることになった優真達のクラスは夕方、ボウリング場に来ていた
航はみんなを仕切りクジを作ってきていてみんなクジで各レーンに別れる
楓は二番を引く
「あっ千夏も二番?」
「うん、ボールとりに行こうよ」
「うん」
楓は軽いボールを探してうろうろしていた
「お前の細い腕でボール投げれんのかよ」
「あっ、優真くん、あのね、軽いボール探してるの(笑)」
「ついてこいよ」
優真くんに連れてこられたのは幼児、子供用コーナーだった
「入れてみ?普通三本指だけどここは五本指だぞ(笑)」
楓は五本指のピンク色をしたボールを選び指を入れてみる
「わっ、入ったよ優真くん!」
嬉しそうに喜ぶ楓
「マジか、子供だなお前(笑)」
「使っていいんだよね?」
「いいよ」
優真は楓のボールを持ってあげて2レーンへ持っていく
「あれ、私2番て言ったっけ?」
優真はクジをみせる
「聞こえたし(笑)」
優真も2番だった
楓はニコッと笑う
「言ってよ(笑)」