初カレ 初カノ


全員がそろって各レーンスタートとなる

「航、優真、勝負だ!」

隣の1レーンから対決を言い渡される

「どういう勝負だよ」

「四人の合計得点の多かったほうがジュースおごりだ」

よくあるパターンだが楓は目をキラキラさせていた、勝負?と同時に自分が足を引っ張ることを認識する

千夏が先に話す

「私下手だよ」

「わ、私も全然駄目」

航と優真は二人でこそこそ話す

「いいよ、やろうぜ」

「バスケ部にまかせなさい!」

隣のレーンとの対決が始まった

優真は楓に声をかける

「お前初めて?」

「うん、だから倒せないかも、力もないし」

「力なくても真ん中にいけば倒れるからピンの前に三角の印があるだろ?あれを狙う」

楓はうんうんとうなずいた

楓の番になった 

五本の指を入れてボールを投げる

「えい、キャッ」

楓は投げた後にこけてしまった

「見えた?」

「いや、見えなかった」

隣の男子がコソッと話す

優真はムッとして楓を起こしにいく

「この線こえたらワックスかかってるからすべるんだよ、大丈夫か?」

楓の手をひっぱりあげる

後ろからオーという声がかかる

楓の投げたボールはゆっくり転がっていきストライクになった

「キャー、やった!」

楓は優真に抱きつく

「わっ、おい、こける」

二人は一緒にこけた

「ごめん、嬉しくて」

「お二人さーん、ラブシーンは他でやってもらえますか?(笑)」

隣の男子にからかわれる

「うるさいよ、お前ら誰も助けないからだろ」

二人は立ち上がって椅子に戻り航と千夏とハイタッチをした

「楓、大丈夫?」

「うん、びっくりしたけど大丈夫、次、千夏頑張って」

「うん」

< 9 / 38 >

この作品をシェア

pagetop