プリンセスは甘い甘い夢を見る


家に帰ると叔母様にチーズとハムを渡す
後ろに隠れていたアイリスがちょこんと顔を出し
恥ずかしそうに1つの袋を渡した



「これは何?‥‥まぁ綺麗なリボン!」


袋を開けた叔母様はとても嬉しそうにリボンを付けてくれた


「リアーナ‥‥
また貴女は自分のためではなく家族の為にお買い物をしてきたのね?」


「叔母様の気持ちはとても有り難いことです
だけど‥私は皆んなが笑顔になってくれることが1番の幸せなんです」


部屋の方ではアイリスがリリちゃんにリボンを付けてはしゃいでいる
それを見て微笑む叔母様は私を抱きしめてくれた


「ありがとう‥‥リアーナ」


私も叔母様を抱きしめ返す


「さぁ、今日はチーズとハムで腕によりをかけるわよ!」


「はい!」


4人で囲む食卓は贅沢なものではない
だけど何にも代え難い特別でとても幸せな時間


その時間がこれから先もずっと続くものだと
私はなんの疑いもなく思っていた‥‥


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