エリート同期は一途な独占欲を抑えきれない
「ん……」
芝浦の手が、ブラウスのボタンを外していく。
途中、服も髪も濡れていることを思い出したけれど、もう口には出さなかった。
素肌を撫でる芝浦の手がやけに熱い。
ふわりと触れる唇も、柔らかく這う舌も、全部が熱い。熱くて……気持ちいい。
「あ……っ、んぅ……」
体を探る指先が、私の反応を楽しむみたいに動く。
思わず出た声が恥ずかしくてチラッと見ると、芝浦はそんな私を見て口の端を上げた。
「可愛い」
「……うるさい」
私はいっぱいいっぱいなのに、余裕に笑う芝浦が悔しい。芝浦とこういうことをするのは初めてなのに私の気持ちいいところを逃さず見つけ出す指先や舌が憎らしい。
せめて少しだけでもその余裕をなくしたくて、芝浦の首に手を回し、その唇にペロリと舌を這わす。
至近距離から見る芝浦の目が丸くなったのを見て、満足して笑ってやった。
私だって好きなんだから、やられっぱなしは嫌だ。