独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「私たち、これから女子トークするんで、社長は邪魔しないでください」
詩穂はつんと横を向いた。その詩穂の頭を蓮斗がくしゃくしゃと撫でる。
「マッチングアプリはやめとけ。どうせいい出会いなんてないんだから」
「そんなことないです。真梨子さんがご主人と出会ったアプリだから間違いないです」
「だーかーら」
蓮斗はイライラしたように右手で前髪をくしゃりとかき上げた。
「どうせまたろくでもない男に引っかかるだけなんだから」
「“また”ってどういう意味ですかっ」
「そのまんまの意味だ。おまえ、男を見る目がなさすぎるんだよ」
蓮斗は言って詩穂に背を向け、歩き出した。詩穂はムカムカしながらその背中を見送る。確かに弘哉の本性は見抜けなかったかもしれないが、マッチングアプリをやりたい理由は、これ以上蓮斗を好きになりたくないからなのだ。
人の気も知らないで。
詩穂はぷりぷりしながら言う。
「なにもあんな言い方しなくてもいいじゃないですか。真梨子さんがご主人と出会ったアプリなのに。ホントひどいですよねぇ?」
詩穂は同意を求めて真梨子を見たが、真梨子はおかしそうに肩を震わせながら、声を出さずに笑っていた。
詩穂はつんと横を向いた。その詩穂の頭を蓮斗がくしゃくしゃと撫でる。
「マッチングアプリはやめとけ。どうせいい出会いなんてないんだから」
「そんなことないです。真梨子さんがご主人と出会ったアプリだから間違いないです」
「だーかーら」
蓮斗はイライラしたように右手で前髪をくしゃりとかき上げた。
「どうせまたろくでもない男に引っかかるだけなんだから」
「“また”ってどういう意味ですかっ」
「そのまんまの意味だ。おまえ、男を見る目がなさすぎるんだよ」
蓮斗は言って詩穂に背を向け、歩き出した。詩穂はムカムカしながらその背中を見送る。確かに弘哉の本性は見抜けなかったかもしれないが、マッチングアプリをやりたい理由は、これ以上蓮斗を好きになりたくないからなのだ。
人の気も知らないで。
詩穂はぷりぷりしながら言う。
「なにもあんな言い方しなくてもいいじゃないですか。真梨子さんがご主人と出会ったアプリなのに。ホントひどいですよねぇ?」
詩穂は同意を求めて真梨子を見たが、真梨子はおかしそうに肩を震わせながら、声を出さずに笑っていた。