独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「いいえ。まずネイティブアプリとかウェブアプリとか考えずにやっていたので、もう一度整理してからやろうと思います」
「それなら、一緒に飯食いに行こう。アプリについてもう少し説明してやるよ」
詩穂は左手の腕時計を見た。いつの間にか午後七時を回っている。
これ以上蓮斗との距離を縮めたくはないが……夢を叶えるためだ。
詩穂は決心して頷いた。
「じゃあ、お願いします」
「決まり。それじゃあ、帰る準備をしてくる」
蓮斗が自分のブースに戻り、詩穂はデスクの上を片づけ始めた。パソコンをシャットダウンしてバッグを取り上げたとき、ビジネスバッグを持った蓮斗が近づいてくる。
まだ数人残っている開発担当者の背中に「お疲れさまです」と声をかけて、詩穂は蓮斗とともにオフィスを出た。
「食べたいもののリクエストはある?」
蓮斗がエレベーターの下ボタンを押しながら言った。もう会社を出たのでタメ口でもいいかと思ったが、社員と社長の距離を保ちたくて、詩穂は敬語で話し続ける。
「それなら、私の原点とも言えるお店でもいいですか? 点心のお店なんですけど」
「それなら、一緒に飯食いに行こう。アプリについてもう少し説明してやるよ」
詩穂は左手の腕時計を見た。いつの間にか午後七時を回っている。
これ以上蓮斗との距離を縮めたくはないが……夢を叶えるためだ。
詩穂は決心して頷いた。
「じゃあ、お願いします」
「決まり。それじゃあ、帰る準備をしてくる」
蓮斗が自分のブースに戻り、詩穂はデスクの上を片づけ始めた。パソコンをシャットダウンしてバッグを取り上げたとき、ビジネスバッグを持った蓮斗が近づいてくる。
まだ数人残っている開発担当者の背中に「お疲れさまです」と声をかけて、詩穂は蓮斗とともにオフィスを出た。
「食べたいもののリクエストはある?」
蓮斗がエレベーターの下ボタンを押しながら言った。もう会社を出たのでタメ口でもいいかと思ったが、社員と社長の距離を保ちたくて、詩穂は敬語で話し続ける。
「それなら、私の原点とも言えるお店でもいいですか? 点心のお店なんですけど」