独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「さっきの詩穂、かっこよかった」
「あー……なんか無我夢中で……」
詩穂は照れ笑いを浮かべた。詩穂の腰に蓮斗の手が回され、彼の方に引き寄せられた。彼の両腕の中に閉じ込められ、そのことを意識して詩穂の体温が上がる。
「あの、ええと、話を合わせてくれてありがとう」
詩穂は蓮斗から逃れるように、彼の胸に両手を押し当てた。
「どうせなら……礼は言葉じゃない方がいいな」
半分笑みを含んだような声で蓮斗が言い、右手で詩穂の頬に触れた。詩穂は戸惑いながら彼を見上げる。目が合って、彼の口元からすっと笑みが消えた。彼の真剣な表情に、心臓がドクンと音を立てる。
「あの、それじゃ、今度ご飯でも――」
奢ろうか、と言いかけた唇に彼の唇が触れた。
「あ」
詩穂は反射的に蓮斗のコートの胸をギュッと掴んだ。礼は言葉でもご飯でもなく体で、ということなのか。モテる男なら普通のことなのかもしれないが、詩穂にとってはそうではない。割り切って体を重ねるなんて……無理。
けれど、そんなことを考える理性も、何度も甘く優しく口づけられて、とろかされていく。
それは……キスをくれている相手が、好きな人だからだ。
「あー……なんか無我夢中で……」
詩穂は照れ笑いを浮かべた。詩穂の腰に蓮斗の手が回され、彼の方に引き寄せられた。彼の両腕の中に閉じ込められ、そのことを意識して詩穂の体温が上がる。
「あの、ええと、話を合わせてくれてありがとう」
詩穂は蓮斗から逃れるように、彼の胸に両手を押し当てた。
「どうせなら……礼は言葉じゃない方がいいな」
半分笑みを含んだような声で蓮斗が言い、右手で詩穂の頬に触れた。詩穂は戸惑いながら彼を見上げる。目が合って、彼の口元からすっと笑みが消えた。彼の真剣な表情に、心臓がドクンと音を立てる。
「あの、それじゃ、今度ご飯でも――」
奢ろうか、と言いかけた唇に彼の唇が触れた。
「あ」
詩穂は反射的に蓮斗のコートの胸をギュッと掴んだ。礼は言葉でもご飯でもなく体で、ということなのか。モテる男なら普通のことなのかもしれないが、詩穂にとってはそうではない。割り切って体を重ねるなんて……無理。
けれど、そんなことを考える理性も、何度も甘く優しく口づけられて、とろかされていく。
それは……キスをくれている相手が、好きな人だからだ。