独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
詩穂はサンドイッチを食べ始めた。すぐにオフィスビルが見えてきて、蓮斗の車は地下駐車場へと進む。ソムニウムの専用区画に駐車したとき、詩穂は二枚目のサンドイッチにかじりついたところだった。急いでもぐもぐしている詩穂に、蓮斗が言う。
「まだ十分あるからゆっくり食べればいい」
詩穂はコクコク頷き、口を動かした。蓮斗が左手を伸ばして、詩穂の右の太ももにそっと手を置く。
「今日、仕事のあとで詩穂の部屋に寄ってもいい?」
詩穂は残り三分の一になったサンドイッチを無言で食べ続ける。時間がないのだ。
「無視か」
蓮斗がつまらなそうに言った。
「はへへるひ」
食べてるし、と言ったつもりだったが、口にものが入っているのでうまくしゃべれない。詩穂がサンドイッチを飲み込んだとき、蓮斗が詩穂の太ももの上の手をゆっくりと滑らせた。
「ひゃ」
「なんでスカートじゃないんだよ」
「か、会社まで走るつもりだったからっ」
「ふーん」
蓮斗は身を乗り出したかと思うと、詩穂の口角をぺろりとなめた。
「な、に」
「卵がついてた」
「えっ」
詩穂が慌てて口元を指先で触るのを見て、蓮斗が意地悪な笑みを浮かべる。
「まだ十分あるからゆっくり食べればいい」
詩穂はコクコク頷き、口を動かした。蓮斗が左手を伸ばして、詩穂の右の太ももにそっと手を置く。
「今日、仕事のあとで詩穂の部屋に寄ってもいい?」
詩穂は残り三分の一になったサンドイッチを無言で食べ続ける。時間がないのだ。
「無視か」
蓮斗がつまらなそうに言った。
「はへへるひ」
食べてるし、と言ったつもりだったが、口にものが入っているのでうまくしゃべれない。詩穂がサンドイッチを飲み込んだとき、蓮斗が詩穂の太ももの上の手をゆっくりと滑らせた。
「ひゃ」
「なんでスカートじゃないんだよ」
「か、会社まで走るつもりだったからっ」
「ふーん」
蓮斗は身を乗り出したかと思うと、詩穂の口角をぺろりとなめた。
「な、に」
「卵がついてた」
「えっ」
詩穂が慌てて口元を指先で触るのを見て、蓮斗が意地悪な笑みを浮かべる。