独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「アメリカからの留学生をアシスタントとして受け入れたんだ」
「会社に?」
蓮斗は頷いた。
「ああ。インターンシップってやつだ。二十二歳の大学生でさ。父親がアメリカでスマホゲームの開発会社の代表取締役をやってるけど、自分は日本のゲームが好きだから日本で働きたいって言って。すごく明るくて熱心で、正社員以上に一生懸命働いてくれた。かわいがってたんだ。そして、いろいろ教えた。今思えば、教えすぎたんだ」
蓮斗が苦い表情になった。
「辞めちゃったの?」
「ああ。卒業後も引き続いて働いてくれると思ってた。それが……父親が倒れたって連絡があって、辞めて帰国した」
「お父さんが倒れたんなら仕方なかったんじゃない?」
「そう思ってたよ。だから、辞めたとはいえ大切な部下でもあったし、ときどきはメールでお父さんの容態を尋ねたりしていた」
「優しいんだね」
蓮斗は小さく苦笑した。
「でも、こっちが敵対的買収をしかけられて忙しくしている間に、しばらく連絡しなかった時期があって……会社の部下に『企画中だったゲームアプリとまったく同じものをアメリカのスマホゲーム開発会社がリリースしてる』って教えられたんだ」
「えっ、まさか」
「会社に?」
蓮斗は頷いた。
「ああ。インターンシップってやつだ。二十二歳の大学生でさ。父親がアメリカでスマホゲームの開発会社の代表取締役をやってるけど、自分は日本のゲームが好きだから日本で働きたいって言って。すごく明るくて熱心で、正社員以上に一生懸命働いてくれた。かわいがってたんだ。そして、いろいろ教えた。今思えば、教えすぎたんだ」
蓮斗が苦い表情になった。
「辞めちゃったの?」
「ああ。卒業後も引き続いて働いてくれると思ってた。それが……父親が倒れたって連絡があって、辞めて帰国した」
「お父さんが倒れたんなら仕方なかったんじゃない?」
「そう思ってたよ。だから、辞めたとはいえ大切な部下でもあったし、ときどきはメールでお父さんの容態を尋ねたりしていた」
「優しいんだね」
蓮斗は小さく苦笑した。
「でも、こっちが敵対的買収をしかけられて忙しくしている間に、しばらく連絡しなかった時期があって……会社の部下に『企画中だったゲームアプリとまったく同じものをアメリカのスマホゲーム開発会社がリリースしてる』って教えられたんだ」
「えっ、まさか」