独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「それで……なんて答えたの?」
「そんなのは信じない。たとえ詩穂がそう言って俺の前から去ったとしても、俺は絶対に詩穂を諦めない。追いかけて、つかまえて、二度と離さないって言った」
蓮斗の言葉を聞いているうちに、詩穂の目頭が熱くなった。
こんなにも自分を信じてくれている人を、どうして疑ってしまったんだろう。
「……マクブライトさんはなにか言った……?」
「『私のときはそんなふうに追いかけてくれなかったのに』って。彼女にキッパリ別れを告げて詩穂を探しに行ったから、さすがにもう諦めてくれたと思う。今日の夜の便で帰国する予定だったそうだし」
詩穂は蓮斗の胸に頭を預けた。耳を澄ましたら、シャツ越しに彼の鼓動が伝わってくる。それはドキドキととても速くて、その音を聞いているうちに、胸に温かな気持ちが広がっていく。
「疑って……ごめんなさい。あんなにキレイで地位もある人を前にして……自信がなくなって……」
「俺が欲しいのは詩穂だけだ。おまえがそばにいてくれたら、俺は強くなれる。成長できる。そんな気持ちにしてくれるのは詩穂だけだ。詩穂じゃなきゃダメなんだ」
詩穂はそっと蓮斗を見上げた。蓮斗は深く息を吐き出す。
「バカみたいにあちこち探し回ったんだぞ。いったん部屋に戻ることにして今さっき部屋に入ったら、詩穂の靴があってホッとしたんだ。それなのに、『蓮斗とはすっぱり別れる』なんて話してる声が聞こえて、心底焦った。詩穂の心が本当に俺から離れていたら……と思ったら、怖くてたまらなかった」
「そんなのは信じない。たとえ詩穂がそう言って俺の前から去ったとしても、俺は絶対に詩穂を諦めない。追いかけて、つかまえて、二度と離さないって言った」
蓮斗の言葉を聞いているうちに、詩穂の目頭が熱くなった。
こんなにも自分を信じてくれている人を、どうして疑ってしまったんだろう。
「……マクブライトさんはなにか言った……?」
「『私のときはそんなふうに追いかけてくれなかったのに』って。彼女にキッパリ別れを告げて詩穂を探しに行ったから、さすがにもう諦めてくれたと思う。今日の夜の便で帰国する予定だったそうだし」
詩穂は蓮斗の胸に頭を預けた。耳を澄ましたら、シャツ越しに彼の鼓動が伝わってくる。それはドキドキととても速くて、その音を聞いているうちに、胸に温かな気持ちが広がっていく。
「疑って……ごめんなさい。あんなにキレイで地位もある人を前にして……自信がなくなって……」
「俺が欲しいのは詩穂だけだ。おまえがそばにいてくれたら、俺は強くなれる。成長できる。そんな気持ちにしてくれるのは詩穂だけだ。詩穂じゃなきゃダメなんだ」
詩穂はそっと蓮斗を見上げた。蓮斗は深く息を吐き出す。
「バカみたいにあちこち探し回ったんだぞ。いったん部屋に戻ることにして今さっき部屋に入ったら、詩穂の靴があってホッとしたんだ。それなのに、『蓮斗とはすっぱり別れる』なんて話してる声が聞こえて、心底焦った。詩穂の心が本当に俺から離れていたら……と思ったら、怖くてたまらなかった」