独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「やっぱり……イブは家で過ごすことにして正解だったな」
「どうして?」
「いつ俺の自制心が吹っ飛ぶかわからないから、ふたりきりで過ごす方がいい」
蓮斗は詩穂の手を握って歩き出した。大きな手に包まれて、ドキドキするのに安心する。この感覚がなによりも好きだ。
製菓材料コーナーが見えてきて、蓮斗が立ち止まった。
「なにを作るかお楽しみにしたいから、詩穂、出口で待っててくれないか?」
「わかった」
詩穂は蓮斗の手を放して、デパートの出口に向かった。本当は蓮斗と離れるのは寂しいけれど、仕方がない。
途中で洋菓子コーナーを通ったら、すごい人だった。どこのパティスリーでも、ショーケースの前にクリスマスケーキを求める人が行列を作っている。
蓮斗に作ってもらうことにして正解だった。
そんなことを思いながら出口に行った。
その後、会計を済ませた蓮斗と一緒にワイン専門店でスパークリングワインと赤ワインを買って帰宅した。時刻はまだ夕方の四時半だったが、蓮斗には「今からケーキを作るから、キッチンには立ち入り禁止」と宣言された。
「どうして?」
「いつ俺の自制心が吹っ飛ぶかわからないから、ふたりきりで過ごす方がいい」
蓮斗は詩穂の手を握って歩き出した。大きな手に包まれて、ドキドキするのに安心する。この感覚がなによりも好きだ。
製菓材料コーナーが見えてきて、蓮斗が立ち止まった。
「なにを作るかお楽しみにしたいから、詩穂、出口で待っててくれないか?」
「わかった」
詩穂は蓮斗の手を放して、デパートの出口に向かった。本当は蓮斗と離れるのは寂しいけれど、仕方がない。
途中で洋菓子コーナーを通ったら、すごい人だった。どこのパティスリーでも、ショーケースの前にクリスマスケーキを求める人が行列を作っている。
蓮斗に作ってもらうことにして正解だった。
そんなことを思いながら出口に行った。
その後、会計を済ませた蓮斗と一緒にワイン専門店でスパークリングワインと赤ワインを買って帰宅した。時刻はまだ夕方の四時半だったが、蓮斗には「今からケーキを作るから、キッチンには立ち入り禁止」と宣言された。