独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
第二章 こんなにも近くにいるのに
紅茶のいい香りがして、詩穂は幸せな気分で大きく息を吸い込んだ。ベルガモットの独特の高い香りだ。詩穂が大好きな紅茶の香り。
それを認識した瞬間、詩穂はハッと目を開けた。視界に映るのは丸いシーリングライトのある白い天井だ。視線を左にずらすと、ライトグリーンのカーテンが見えた。
見慣れた詩穂の部屋のものだ。ひとり暮らしの詩穂の部屋で、詩穂が寝ているのに紅茶の香りがするはずがない。
いったい誰が紅茶を淹れたのか?
詩穂はガバッと起き上がった。肩に掛かっていたブランケットが太ももに落ち、自分がブラジャーとショーツしか身につけていないことを知る。普段なら、決してそんな格好で寝はしない。
(そうだった……私、昨日、須藤くんと飲んだんだ。それなのに、こんな格好で寝てるなんて……まさか……)
酔った勢いで彼と寝たのか!
「イヤーッ!」
思わず悲鳴を上げたとき、壁で仕切られたキッチンの方で物音がした。
「小牧っ、どうした!」
驚いた声を上げて、スーツのズボンとワイシャツ姿の蓮斗がベッドルームに駆け込んできた。詩穂の姿を見て、頬を染めて横を向く。
それを認識した瞬間、詩穂はハッと目を開けた。視界に映るのは丸いシーリングライトのある白い天井だ。視線を左にずらすと、ライトグリーンのカーテンが見えた。
見慣れた詩穂の部屋のものだ。ひとり暮らしの詩穂の部屋で、詩穂が寝ているのに紅茶の香りがするはずがない。
いったい誰が紅茶を淹れたのか?
詩穂はガバッと起き上がった。肩に掛かっていたブランケットが太ももに落ち、自分がブラジャーとショーツしか身につけていないことを知る。普段なら、決してそんな格好で寝はしない。
(そうだった……私、昨日、須藤くんと飲んだんだ。それなのに、こんな格好で寝てるなんて……まさか……)
酔った勢いで彼と寝たのか!
「イヤーッ!」
思わず悲鳴を上げたとき、壁で仕切られたキッチンの方で物音がした。
「小牧っ、どうした!」
驚いた声を上げて、スーツのズボンとワイシャツ姿の蓮斗がベッドルームに駆け込んできた。詩穂の姿を見て、頬を染めて横を向く。