独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「……ホントに?」
詩穂はブランケットからおそるおそる顔を出した。ふたり掛けのソファを見ると、背には男物のスーツのジャケットとネクタイが無造作にかけられていた。蓮斗はどうやらそこに座って、詩穂を見守ってくれていたらしい。
蓮斗は右手でくしゃくしゃと髪を掻き乱して、あくびを噛み殺した。目の下にクマができていて、本当に眠そうだ。
「ま、悲鳴を上げられるのは二日酔いにもならず、元気だって証拠だよな」
蓮斗はマグカップを持ったまま、ソファに座った。一口飲んで息を吐く。
「キッチン、勝手に使わせてもらったぞ。カフェインを摂取しないと眠くてたまらないんだ」
「ご、ごめんね」
詩穂は肩からブランケットをかけて首から下を隠しながら謝った。
「いいって。安心しろ。小牧が俺を友達だって言うのなら、俺は小牧を裏切ったりしないから」
そう言って、今度はあくびをした。ローテーブルの上にマグカップを置き、クッションを抱えてソファに横になる。
「悪いけど、ちょっとだけ寝かせてくれ。さすがに徹夜はきついんだ」
「ホントに一睡もしないで、ついててくれたんだ」
「そう言ったろ」
「……ありがとう」
「どうってことない」
詩穂はブランケットからおそるおそる顔を出した。ふたり掛けのソファを見ると、背には男物のスーツのジャケットとネクタイが無造作にかけられていた。蓮斗はどうやらそこに座って、詩穂を見守ってくれていたらしい。
蓮斗は右手でくしゃくしゃと髪を掻き乱して、あくびを噛み殺した。目の下にクマができていて、本当に眠そうだ。
「ま、悲鳴を上げられるのは二日酔いにもならず、元気だって証拠だよな」
蓮斗はマグカップを持ったまま、ソファに座った。一口飲んで息を吐く。
「キッチン、勝手に使わせてもらったぞ。カフェインを摂取しないと眠くてたまらないんだ」
「ご、ごめんね」
詩穂は肩からブランケットをかけて首から下を隠しながら謝った。
「いいって。安心しろ。小牧が俺を友達だって言うのなら、俺は小牧を裏切ったりしないから」
そう言って、今度はあくびをした。ローテーブルの上にマグカップを置き、クッションを抱えてソファに横になる。
「悪いけど、ちょっとだけ寝かせてくれ。さすがに徹夜はきついんだ」
「ホントに一睡もしないで、ついててくれたんだ」
「そう言ったろ」
「……ありがとう」
「どうってことない」