独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「ええと……」
一生懸命記憶をたどったが、どこで会ったのか思い出せない。
「お会いしたのは初めてではない……んですよね?」
詩穂の言葉を聞いて、男性はがっかりした顔になる。
「なんだぁ、覚えてないのかぁ。ほら、蓮斗と一緒に起業コンペに参加していた佐藤だよ。まあ、俺だけ学部が違ったから、仕方ないかな」
「……あ!」
言われて思い出した。起業コンペのプレゼンテーションと授賞式のときに、蓮斗と一緒にいた男性だ。あのときはもっと髪が長く、黒縁眼鏡をかけていたはずだ。
「印象がずいぶん違ったからわからなかった! 須藤くんが言ってた一緒に起業した仲間って、佐藤くんのことだったんだね!」
「ああ。それにもうひとり。今育休中の菅野(かんの)も大学時代からの仲間だ。小牧さんが仕事を手伝ってくれるなんて心強いな。これからよろしくね!」
「こちらこそよろしくお願いします」
啓一がブースに戻り、蓮斗が詩穂に話しかける。
「うまくやれそう?」
「もちろん! 雰囲気もよくて働きやすそう。あの起業コンペで設立された企業がこんなに大きくなっているなんて……」
一生懸命記憶をたどったが、どこで会ったのか思い出せない。
「お会いしたのは初めてではない……んですよね?」
詩穂の言葉を聞いて、男性はがっかりした顔になる。
「なんだぁ、覚えてないのかぁ。ほら、蓮斗と一緒に起業コンペに参加していた佐藤だよ。まあ、俺だけ学部が違ったから、仕方ないかな」
「……あ!」
言われて思い出した。起業コンペのプレゼンテーションと授賞式のときに、蓮斗と一緒にいた男性だ。あのときはもっと髪が長く、黒縁眼鏡をかけていたはずだ。
「印象がずいぶん違ったからわからなかった! 須藤くんが言ってた一緒に起業した仲間って、佐藤くんのことだったんだね!」
「ああ。それにもうひとり。今育休中の菅野(かんの)も大学時代からの仲間だ。小牧さんが仕事を手伝ってくれるなんて心強いな。これからよろしくね!」
「こちらこそよろしくお願いします」
啓一がブースに戻り、蓮斗が詩穂に話しかける。
「うまくやれそう?」
「もちろん! 雰囲気もよくて働きやすそう。あの起業コンペで設立された企業がこんなに大きくなっているなんて……」