Starry Night Magic

ポスターに記載された作品は、


『凍ったウォッカ』

『陽炎』

『さくら道でまた君に会えたら』


という三作品に並んで、少し異質な


『エリダ姫と森の魔女』


という4作品。


私が関わったのは、そのひとつだけ異質な『エリダ姫と森の魔女』だ。


『エリダ姫と森の魔女』はうちのサークルで唯一のアニメーション映画である。



もともと実写映画を制作するサークルだが、今回サークル史上初のアニメーション映画を制作したのだ。


今の3年生のうちの数人が中心となって2年程前から構想を練っていたらしい。


入学したての頃は実写映画だけを作るサークルだと思っていたから入部するのを躊躇っていた。

しかし、一応見に行ってみた新歓上映会でアニメーション映画を作る計画が進んでいるという話を聞いて、一瞬で入部を決めたのだった。



小さい頃から、世界一有名なネズミの会社が中心で制作するアニメーション映画が大好きだった。

ファンタジックな夢のある世界観は幼い子どもが楽しめる魅力でいっぱいなのに、大人になってから見ても心踊るストーリーだ。


日本のアニメーション映画や、世界の実写映画全般でも素敵な作品は山ほどあるけれど、ここまで私にとって魅力的なものは他にないのだろう、と思っている。



『エリダ姫と森の魔女』制作の最も中心人物だった3年生の先輩も、私と同じく某会社のアニメーション映画の大ファンだった。


『エリダ姫と森の魔女』は某会社へのリスペクトを感じつつも、自分たちの個性も出せたとても良い作品になったと思う。



だから私はひとりでも多くの人に見てもらいたくて、うずうずしているのだ。
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