私が恋を知る頃に

穂海side

体が苦しすぎて目が覚めた。

なんで…上手く息が、できない……

それに、すごく胸が…痛い…………

苦しくて、痛くて泣きそうになっていると、部屋に誰かが入ってきた。

安心しても大丈夫だと言われた声

すぐに助ける

その声に身を委ねていると、また誰かが入ってきた。

もう、苦しすぎて自分の身に何が起こっているのかもわからないけど、何かを話し合っているみたい。

そうこうしているうちに、ベッドが動いて体が起き上がっていくのがわかる。

何?何か……するの…?

そう緊張していたけど、なんだかすぐに呼吸が少し楽になってきて、それに何もされてないようで、少し安心する。

「穂海ちゃん、わかる?」

そう言われて、少し目を開けると、お昼ご飯の時の先生ともう一人の先生がいた。

それをみて、さらに安心したのか涙が溢れてくる。

「ごめんね、怖かったね。こうしたら、少し楽だから、もう少しこのままでいようね。」

そう言って、ポンポンと頭を撫でてくれる。

「よしよし、大丈夫だよ。この後、検査して苦しかった原因見つけて治そうね。」

検査とか、よくわからないけど、頭を撫でられるのはなんだか気持ちよくて、心がポカポカしてくる。

すると同時に、さっきの眠気がまた戻ってきて……

瞼が重い…………
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