私が恋を知る頃に
病院につき、空いてる診察室に入る。
朱鳥を診察用のベッドに寝かせてから、もう一度熱を測った。
ピピピピッ♪ピピピピッ♪
38.9…わずかだけど、確実に上がってきてる。
これは、今夜は病院にお泊まりコースかな……
「朱鳥、病院ついたから、軽く診察して検査するね。」
朱鳥は薄く目を開け、それから小さく頷いた。
「聴診するよ。少しひんやりするけど我慢してね」
音は正常かな。喘息も出ていないようだし。
「朱鳥、こっち向ける?ちょっと喉見せて」
喉は…少し腫れてるかな……
あとは、あの検査だけ。
みんな嫌がって子どもは泣き叫ぶあれ……
「朱鳥、インフルエンザの検査するね。ちょっと痛いかもしれないけど、すぐ済むから。」
……コクン
本当は嫌なのかもしれないけど、今の朱鳥には抵抗する気力も無さそうだ。
「寝たままだとやりにくいから、ちょっと辛いと思うけど体起こすよ。壁によしかかってていいから。」
コクン
朱鳥の背中を支え、体を起こす。
「ごめんね、ちょっと痛いよ~」
長い綿棒を取り出し、鼻の奥に入れる。
朱鳥は一瞬顔をしかめたが、すぐに元の表情に戻った。
「はい、終わり。お疲れさま。」
ティッシュで鼻を拭ってやってから、朱鳥を再び寝かせる。
検査結果はすぐにでる。
結果は……
陽性
あちゃー…インフルか……
「朱鳥、インフル陽性だった。今日は、まだ熱上がりそうだし、俺も夜勤だから、とりあえず一晩入院しよっか。」
そう言うと、朱鳥は目を開け、潤んだ瞳で俺を見つめる。
「…ごめんね、嫌なのは知ってる。……でも、家に返すのは心配なんだ。俺も、明日の夕方まで帰れないかや側にいてあげられないし、その間何かあったら大変でしょ?インフルは、たまに幻覚とか見る人もいるから、パニックになったり異常行動起こしたら怖いからさ。……お願いだから、一晩入院してくれないかな?」
いつもより、ゆっくりそう伝えると、朱鳥は嫌そうな顔をしながらも、小さく頷いてくれた。
「ありがとう。じゃあ、ひとまず病室行こうか。病室着いたら、解熱剤の点滴打とうな。」
朱鳥の顔は浮かないままだった。
朱鳥を診察用のベッドに寝かせてから、もう一度熱を測った。
ピピピピッ♪ピピピピッ♪
38.9…わずかだけど、確実に上がってきてる。
これは、今夜は病院にお泊まりコースかな……
「朱鳥、病院ついたから、軽く診察して検査するね。」
朱鳥は薄く目を開け、それから小さく頷いた。
「聴診するよ。少しひんやりするけど我慢してね」
音は正常かな。喘息も出ていないようだし。
「朱鳥、こっち向ける?ちょっと喉見せて」
喉は…少し腫れてるかな……
あとは、あの検査だけ。
みんな嫌がって子どもは泣き叫ぶあれ……
「朱鳥、インフルエンザの検査するね。ちょっと痛いかもしれないけど、すぐ済むから。」
……コクン
本当は嫌なのかもしれないけど、今の朱鳥には抵抗する気力も無さそうだ。
「寝たままだとやりにくいから、ちょっと辛いと思うけど体起こすよ。壁によしかかってていいから。」
コクン
朱鳥の背中を支え、体を起こす。
「ごめんね、ちょっと痛いよ~」
長い綿棒を取り出し、鼻の奥に入れる。
朱鳥は一瞬顔をしかめたが、すぐに元の表情に戻った。
「はい、終わり。お疲れさま。」
ティッシュで鼻を拭ってやってから、朱鳥を再び寝かせる。
検査結果はすぐにでる。
結果は……
陽性
あちゃー…インフルか……
「朱鳥、インフル陽性だった。今日は、まだ熱上がりそうだし、俺も夜勤だから、とりあえず一晩入院しよっか。」
そう言うと、朱鳥は目を開け、潤んだ瞳で俺を見つめる。
「…ごめんね、嫌なのは知ってる。……でも、家に返すのは心配なんだ。俺も、明日の夕方まで帰れないかや側にいてあげられないし、その間何かあったら大変でしょ?インフルは、たまに幻覚とか見る人もいるから、パニックになったり異常行動起こしたら怖いからさ。……お願いだから、一晩入院してくれないかな?」
いつもより、ゆっくりそう伝えると、朱鳥は嫌そうな顔をしながらも、小さく頷いてくれた。
「ありがとう。じゃあ、ひとまず病室行こうか。病室着いたら、解熱剤の点滴打とうな。」
朱鳥の顔は浮かないままだった。