私が恋を知る頃に








「じゃあ、これで作戦会議は終わりね。最後に何かアドバイスある?」

ある程度、様々な自体に備えて話し合いをした。

前苑、兄貴から何かアドバイスはないかと、様子を伺う。

「じゃあ、私からひとついい?」

「うん。お願い。」

前苑は経験があるから、的確なアドバイスをくれる。

正直、俺らよりもそこに関しては詳しいから、穂海ちゃんにとっても役に立つものが多いだろう。

「まずね、警察の人が来ると、ものすごく怖いし緊張すると思うのね。知らない人だし、男の人だし、それに穂海ちゃんはまだ辛い日々から抜け出してから日が浅いから、さらに辛いと思うの。でも、ひとつだけ覚えておいて欲しいことがあって、それはここは安全な場所だっていうこと。穂海ちゃんを守る人たちがいて、穂海ちゃんを傷つける人はいない。みんな、穂海ちゃんの味方なの。それを覚えていてほしいな。」

コクン

穂海ちゃんは、少し安心したように顔を緩めて頷いた。

「そうだね。俺たちは、みんな穂海ちゃんの味方だし、部屋の中には居れないけど、部屋の前でずっと待ってるから。安心してね。」

コクン
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