私が恋を知る頃に
穂海side
夢を見た
ずっと昔、まだ私が小学校3年生くらいだった頃の夢。
その頃の私は、学校で完全に浮いていた。
着る服がないから、毎日同じ服で、お風呂も入れてもらえるはずなかったし、勝手に使ったら『水道費の無駄だ』と酷く叱られ、当然のごとく暴力を振るわれた、そんなことがあったからお風呂も入っていなくて、きっと臭かったんだろう、私は学校でいじめられていた。
物を隠されたり、捨てられたりするのは日常茶飯事で、それがなくても常にハブられ、笑いものにされていた。
先生も、私のことをよく思っていないようで、いちいち呼び出されて『もうちょっと身だしなみに気をつけたらどうだ』とか『こんなにだらしない奴は初めて見た』とか、詳しい事情も知らないくせに沢山嫌味を言ってきた。
そんなある日、事件が起きたのは1枚のプリントが発端だった。
学校で渡された家庭訪問のプリント、家でお母さんに渡しても書いてくれた試しがない。
おかげで、学校では先生にクラスのみんなの前で『プリントすら提出できないのか』と叱られ笑われた。
その後、何度お願いしてもお母さんは書いてくれなくて、仕方なく自分でどうにかお母さんの筆跡を真似てサインを書きプリントを提出した。
それが逆効果だった。
その頃は、上手く真似る事が出来たと思っていたが、多分一目で子供の字だとわかるようなものだったんだろう、先生に酷く叱られた。
そして、夜学校から家に電話がかかってきた。
その後はもう、地獄としか言いようのない酷い有様だった。
ずっと昔、まだ私が小学校3年生くらいだった頃の夢。
その頃の私は、学校で完全に浮いていた。
着る服がないから、毎日同じ服で、お風呂も入れてもらえるはずなかったし、勝手に使ったら『水道費の無駄だ』と酷く叱られ、当然のごとく暴力を振るわれた、そんなことがあったからお風呂も入っていなくて、きっと臭かったんだろう、私は学校でいじめられていた。
物を隠されたり、捨てられたりするのは日常茶飯事で、それがなくても常にハブられ、笑いものにされていた。
先生も、私のことをよく思っていないようで、いちいち呼び出されて『もうちょっと身だしなみに気をつけたらどうだ』とか『こんなにだらしない奴は初めて見た』とか、詳しい事情も知らないくせに沢山嫌味を言ってきた。
そんなある日、事件が起きたのは1枚のプリントが発端だった。
学校で渡された家庭訪問のプリント、家でお母さんに渡しても書いてくれた試しがない。
おかげで、学校では先生にクラスのみんなの前で『プリントすら提出できないのか』と叱られ笑われた。
その後、何度お願いしてもお母さんは書いてくれなくて、仕方なく自分でどうにかお母さんの筆跡を真似てサインを書きプリントを提出した。
それが逆効果だった。
その頃は、上手く真似る事が出来たと思っていたが、多分一目で子供の字だとわかるようなものだったんだろう、先生に酷く叱られた。
そして、夜学校から家に電話がかかってきた。
その後はもう、地獄としか言いようのない酷い有様だった。