はっぴぃday
一番前の真ん中にいままでのように陣取り、柵に手をかける。

照明が落ちて静まり返った店内、ステージがパッと目が眩むほどの光に溢れギターがかきならされ、ドラムが打ちならされる。

ライブがはじまる!

彼、平賀拓実はギターを抱えセンターマイクの前に立っていた。

あぁ、懐かしい感覚だ。

「拓実ー!!」
手を降る私に彼はチラリと視線を向けてにこりと笑い、ドラムのカウントで演奏が始まった。
< 23 / 80 >

この作品をシェア

pagetop