はっぴぃday
打ち上げに誘われたが、明日も仕事が早いからとことわってライブハウスをあとにした。

本当は大翔と少し話してみたかった。

あんなにストレートに気持ちを詩にされて、嬉しくもあり、彼のことを知りたいと思った。

毎日眺めていだくろちゃん"が私のことを…考えただけで頬が熱くなる。

それと同時に不安にもなった。

毎日顔を会わせているのに、化粧と服装が違うだけで彼は私に気がついてはくれない。

ましてや私の本業はべりーダンサー。

週末MOMO とサライで踊るほかに、週二回べりーダンスの教室を受け持ち教えている。

大人しくてにこにこしているカフェのさくらに恋をしているのなら、SAKURA の私に彼は幻滅するかもしれない…。

大人の恋愛は厄介だ。
好きだけでつっぱしれるほど私は若くはない。

失う辛さもわかっているから深入りすることに戸惑ってしまう。

私の中にほのかに芽生えた淡い恋心。

とりあえず手帳に書き記す。

*くろちゃんの名前を知った!!
   はっぴぃday*


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