はっぴぃday
「いらっしゃいませ」
翌日、いつもの時間に゙くろちゃん"は現れた。
チラチラと私に視線をむけているのを感じてコーヒーを持っていった時に思いきって話しかけてみた。
「あの、昨日はライブ行かれたんですか?」
不意に声をかけられて、くろちゃんはポンと分かりやすく真っ赤になって固まってしまった。
「…」
無言のまま彼は私に一枚のフライヤーを差し出した。
それは来月のDesertのワンマンライブのチラシだった。
「良かったら一緒に行きませんか…」
「えっ?」
フライヤーと彼を交合に見る。
彼は私と目を合わすこともできずに、顔を赤くしたままうつむいている。
昨夜は真っ直ぐな瞳を私にむけて微笑んでくれていたのに…寂しさと同時にだんだんとモヤモヤした気持ちがわき上がり、それはしだいに怒りにかわる。
フライヤーを指差してわざと意地悪を言う。
「これ、あなたですよね。
出演するんでしょ?
…一緒になんて行けないじゃない」
口を尖らした私が指差した先には、ハットを目深にかぶり、ベースを手にしてクールにきめた大翔が写っていた。
翌日、いつもの時間に゙くろちゃん"は現れた。
チラチラと私に視線をむけているのを感じてコーヒーを持っていった時に思いきって話しかけてみた。
「あの、昨日はライブ行かれたんですか?」
不意に声をかけられて、くろちゃんはポンと分かりやすく真っ赤になって固まってしまった。
「…」
無言のまま彼は私に一枚のフライヤーを差し出した。
それは来月のDesertのワンマンライブのチラシだった。
「良かったら一緒に行きませんか…」
「えっ?」
フライヤーと彼を交合に見る。
彼は私と目を合わすこともできずに、顔を赤くしたままうつむいている。
昨夜は真っ直ぐな瞳を私にむけて微笑んでくれていたのに…寂しさと同時にだんだんとモヤモヤした気持ちがわき上がり、それはしだいに怒りにかわる。
フライヤーを指差してわざと意地悪を言う。
「これ、あなたですよね。
出演するんでしょ?
…一緒になんて行けないじゃない」
口を尖らした私が指差した先には、ハットを目深にかぶり、ベースを手にしてクールにきめた大翔が写っていた。