はっぴぃday
ハッとした彼は顔をあげて目を細め口元を緩めてじっと私を見つめた。
「 やっぱり似てる…」
小さな聞こえるか聞こえないかぐらいの一人言だった。
「これ、俺だって気づいてくれるんだ」
嬉しそうに笑われてドキンとする。
「そうだね。
一緒には行けない。
俺このライブでベース弾くから」
「見に来てほしいってこと?」
「うん。
さくらちゃんに見に来てほしい」
口数が少ない彼は、昨日の歌のようにストレートに想いを口にする。
「一緒には行けないけど一緒には…帰れるから」
くろちゃんはまた赤くなりながら口ごもる。
ステージを降りた彼は口下手で照れ屋なようだ。
そんな一生懸命で口下手な彼が可愛らしくて
「これってデートのお誘いなの?」
わざとハッキリ問いかけると口元に手をあてて分かりやすく固まった。
「行くから。
楽しみにしてるね」
目の前のくろちゃんに笑顔でそう言うと、ますます赤くなっていく彼はそのまま目をそらして小さく頷いた。
そして今日も私は手帳に書き記す。
*くろちゃんからデートのお誘い はっぴぃday!*
「 やっぱり似てる…」
小さな聞こえるか聞こえないかぐらいの一人言だった。
「これ、俺だって気づいてくれるんだ」
嬉しそうに笑われてドキンとする。
「そうだね。
一緒には行けない。
俺このライブでベース弾くから」
「見に来てほしいってこと?」
「うん。
さくらちゃんに見に来てほしい」
口数が少ない彼は、昨日の歌のようにストレートに想いを口にする。
「一緒には行けないけど一緒には…帰れるから」
くろちゃんはまた赤くなりながら口ごもる。
ステージを降りた彼は口下手で照れ屋なようだ。
そんな一生懸命で口下手な彼が可愛らしくて
「これってデートのお誘いなの?」
わざとハッキリ問いかけると口元に手をあてて分かりやすく固まった。
「行くから。
楽しみにしてるね」
目の前のくろちゃんに笑顔でそう言うと、ますます赤くなっていく彼はそのまま目をそらして小さく頷いた。
そして今日も私は手帳に書き記す。
*くろちゃんからデートのお誘い はっぴぃday!*