成瀬くんなんて大嫌い。

｢なんていうか…積み重ね…｣


｢積み重ね？｣


｢多分もう、隣になった時からダメだった。｣


｢そっか。｣


｢なんか、話すのすごい楽しいし…笑ってる顔見るときゅんってするし…なんだかんだ結構気にかけててくれるし…今日も、劇が全然出来なくて落ち込んでる時声掛けてくれたし、帰り送ってくれた…。｣


｢いいねえ〜んふふ｣


｢もう、自分に嫌いって言い聞かせても…すきの分量の方が大きくなっちゃった…｣


｢いいじゃんもう。すきで。｣


｢うん、…これからは…好きでいる…。｣


｢でも、陽茉莉は他の女の子と一緒になるのが嫌なんだよね？｣


｢うん、それはすごく嫌。｣


｢そっか。｣


｢だから、告白はするつもりないよ。｣


｢そっかーあ｣


｢うん、梨花ありがと、話してスッキリしたー!!!｣


｢ふふっ、それは良かった！もー、成瀬くんと陽茉莉が両思いになればいいのにー！！！｣


｢や、ないない！無理ゲーだって笑｣


｢でも、送ってくれたんでしょ？｣


｢うん、まあ｣


｢もー特別じゃんか！！｣


｢それはないよ！もー、変に期待させないでよ〜笑｣