成瀬くんなんて大嫌い。
「え、?」


え?って何?笑


「え?」


意味がわからないから、私もおんなじ言葉で返してみる笑


「えーと、まず、なんで愛音が彼女ってことになってんの?」


「え?違うの?」


「え、違うけど?あいつが俺の彼女?」


「え、だって。」


「だって?」


「愛音ちゃんのこと、特別って…」


「あぁ。ん、愛音は特別」


「ほら、特別って」


「特別って、彼女なの?」


「…普通、そうじゃないの?」


成瀬くんの認識どうなってんだよ…


「んー、少なくとも俺の中では違うけど?」


「え、と、じゃあつまり?愛音ちゃんは彼女じゃないと?」


「うん」


「あ、じゃあ元カノかなんかだ!」


「や、ちがう」


「え?」


「全然関係ないよ愛音とは」


でも、特別って?


全然関係ないのに、愛音ちゃんは特別?


んー、ますますよく分からなくなってきた…。


「えーじゃあ特別って言うのは…?」


「陽茉莉ちゃん〜っ!」


私が成瀬くんと話しているのが気に入らなかったのか、いつの間にか体育館に来ていた愛音ちゃんが私の手を掴んだ。
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