黒と白の羽
第一章

黒の一族

鈴羅とリークが向った先は、森奥深い神殿。




「ココに・・・リール姫が?」



結構不気味なところだ。



「此処は、・・・エルトル神殿。大昔に魔族が居た所・・・」



リークがご丁寧に説明するが、そんな暇は無かった。



神殿の前には先ほど、リークが騎士達に鳥を飛ばしていた。



もちろん、兵士達は城で待機。




「リーク様・・・レイラ・・・」



コハクが震える声で名前を呼んだ。



「ま・・・さか・・・」



その直後、鈴羅は神殿に走って入って行った。



その後をリーク達が追いかける。



少し走ったところに鈴羅は立ち止まっていた。



「レイラ?」



セイグが声をかける。




「・・・なぁ、お前らは・・・俺を見捨ててくれよ?」



意味の分からない事を言われて立ち尽くすリークと騎士達。




鈴羅はそのまま走っていった。
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