黒と白の羽
『ねぇ!貴女の名前は?』



精霊達はリールの名前を聞こうとする。


「リール?名前を言ってごらん」


鈴羅が促すと


「リール・・・精霊さん?」


『リールか~澄んだ水のような名前ね!よろしくねリール!』


精霊がリールの周りを飛ぶ。



「よろしくね!」


精霊の声が今度こそきっちりと声が聞えたようだ。



それからだんだんと、水の精霊が集まりだした。



「レイラ!どういう事だ!?強い水の魔力があるようだが!!」



リークが異常と判断して此方に向ってきた。



「ああ、リーク様。確かに強いですよね・・・自分の妹君ですよ」


リークは鈴羅の言葉と目の前の光景に目を見張った。


リールが水の精霊と戯れている。



「水の精霊に好かれたようです。というより・・・水の女神に祝福を受けたようです」


リークはソレを聞いてどこかに走っていった。



「レイ兄様?どうかしたの?」


水の精霊と未だに戯れている姿は綺麗だった。




「さぁ?何だったんだろう。リール姫、どうですか?精霊は」


鈴羅の質問にリールは笑顔で答えた。


「お友達になったよ」


うれしそうに。
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