黒と白の羽
1人、2人、と増えていった。



「許しなど・・・問わなくていい。レイラよ、この国と民を護ってくれるか?」



国王はレイラに聞く。



「だったら、貴方も問わないで下さいよ。俺は反対されても護る気で居ましたし。
それに自分の勝手で護ってましたよ。」



「国を・・・民を・・・頼んだぞ」



王の言葉に鈴羅は認められた。


国と民、そして王族の騎士として。




「レイ兄様!カッコよかったです」



リールが鈴羅に抱きつく。



「ありがとな」



リールの頭を撫でる鈴羅。



リールの足元ではユエが寝ていた。



「ユエは気に入りましたか?」



「うん!賢いし可愛いんだよ!」


ユエを持ち上げて抱っこするリール。


「良かった。気に入ってもらえて」


鈴羅はユエごとリールを抱き上げた。



リールと鈴羅をに貴族の人たちは笑顔でそれを見ていた。




「皆様・・・リール姫からレイラ様とご一緒にパフォーマンスをしていただきます。
中庭へとご覧下さい」



司会者となった国王側近の宰相が中庭への移動を申し出た。



「・・・そうなのか?リール姫」


鈴羅はこの事について何も知らされてない。


「知らないよ?・・・どうすればいいのかな?」


もちろん、リールも知らなかった。


「チッ・・・国王め・・・リーク様と仕組んだか・・・」



多分、リールが構ってくれないから鈴羅への八つ当たりだろう。


リールはおまけみたいなもの。
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