黒と白の羽
流石、5歳児でも馬鹿には出来ないわね・・・




「‘水よ
我に従え
彼の者を捕らえろ‘!!」



リール姫は、私を捕まえるために水を糸と化して・・・




私の胴に巻きついた。





「しまった!!!」




―ハッキリ言って・・・油断した!




「・・・賢いぞ・・・?リール」




何で、妹を褒めるのに・・・疑問文なんだ?




「でしょ?ケド・・・褒めてくれるのなら・・・レイ姉さまが良かった」




しゅん、とするリール姫に罪悪感を覚えながら・・・




「・・・兄弟愛も良いとこですけど・・・下心丸見えですよ?
リーク様、リクア様」




黒いオーラが漂っていた、リークとリクアに私は言う。



「・・・」


「・・・」



言い返さないリークとリクアを見て




「図星かぁ」



つい、笑ってしまう。


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