訳あり無表情少女と一途な幼馴染
辛うじて目を開ける雫

「蓮…、前…原…」
「雫っ…」
「な、んで…」
「話は後だ、出血が多い。体もかなり冷えてる」
「…ふっ」

何で

「何で、笑うんだ」
「ま、え…原、知らね、のに…なって。ここ、に…居るって」
「!?…っ」

春也が顔を逸らす

「…とにかく話は後だ」
「…れ、ん…」
「何だ」
「助、かっ…た…」

目を閉じ、クタッと頭が垂れた
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