訳あり無表情少女と一途な幼馴染
私はしゃがみ込み、気持ちを落ち着かせる
大丈夫、大丈夫
和士が戻ってくる

「和士、誰だった?」
「雫」

和士の後ろから、その声は

「? 紫音」
「…」
「何で紫音が、ここに?」
「今井に聞いた」

正が簡単にここを教える筈はない

「何で、来たの」
「俺は、雫…いや、姉さんの大事な物を持ってるから」
「!?」
「ソレを届けに来た」
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