訳あり無表情少女と一途な幼馴染
紫音side
ネックレスを着けようとしたら途中で手が動かなくなった
雫を見ると、左目にペンタクルが
つまり、雫の…栞姉さんの力で止められた
やっぱり…姉さんだ

「もう、いいよ」
「…っ」

姉さんは俯いて、…泣いてる
ネックレスを姉さんに掛ける

「姉さん」

姉さんは顔を上げ、力無く微笑む

「紫音」
「姉さんっ!」

姉さんを力一杯に抱き締める

「姉さんっ姉さんっ…姉さんっ!」
「紫音」
「やっぱりっ…やっぱりそうだったんだ!やっとっ!やっと……見つけた!!」
「紫音…」
「ずっと…っ、ずっと探したんだよっ!」
「ゴメンね」

姉さんが俺の背中に手を回してポンポンと優しく叩く

「何で、今まで黙ってたのっ
最初に会った時に、もしかしてって、でも違うって言われて…!
それでもっ」
「紫音、今までゴメンね」
「…もういいよ。会えたからっ…会えたんだ!!」

更に強く抱き締め、肩に顔を埋める
姉さんっ!
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