訳あり無表情少女と一途な幼馴染
10〜少しだけの真実
和士side
さっきの暴走で、体が悲鳴を上げた
紫音にベッドに寝かせる様伝え、リビングに戻る
ソファに座ると紫音が向かいに座る
「俺には説明してくれるよね?」
「ああ、でも条件がある」
「何」
「絶対に誰にも言うな。勿論、蓮にもだ」
「!? 和士さんは分かってるよね?蓮が姉さんを好きだって」
「だからこそ、黙ってなきゃいけない。今の栞にも、蓮にも言っちゃいけねぇんだ」
「…」
「栞が誘拐されてから、9年後位に俺が見つけた。
病院で検査して、落ち着いて話を聞けば、普通の生活を…世界を知らずに生きてきてた
検査の結果、記憶喪失だと分かった。
但し…蓮に関する記憶だけな」
「何で、蓮だけ…」
「さぁな。でも記憶が無い状態で、栞として蓮に会わせる訳にはいかねぇ
お互いの為に、分かるだろ?」
「そう…だね。蓮が知れば、悲しみや辛さが増すだけだ」
紫音は唇を噛み締める
「俺はあの事件で、色んな奴に色んな事を言われてきた。
だから、何で俺がこんな目にって
それでも引き取ってくれた親戚が良い人達で
だけど姉さんは…っ!」
両手を膝の上で握り締め、肩を震わす
さっきの暴走で、体が悲鳴を上げた
紫音にベッドに寝かせる様伝え、リビングに戻る
ソファに座ると紫音が向かいに座る
「俺には説明してくれるよね?」
「ああ、でも条件がある」
「何」
「絶対に誰にも言うな。勿論、蓮にもだ」
「!? 和士さんは分かってるよね?蓮が姉さんを好きだって」
「だからこそ、黙ってなきゃいけない。今の栞にも、蓮にも言っちゃいけねぇんだ」
「…」
「栞が誘拐されてから、9年後位に俺が見つけた。
病院で検査して、落ち着いて話を聞けば、普通の生活を…世界を知らずに生きてきてた
検査の結果、記憶喪失だと分かった。
但し…蓮に関する記憶だけな」
「何で、蓮だけ…」
「さぁな。でも記憶が無い状態で、栞として蓮に会わせる訳にはいかねぇ
お互いの為に、分かるだろ?」
「そう…だね。蓮が知れば、悲しみや辛さが増すだけだ」
紫音は唇を噛み締める
「俺はあの事件で、色んな奴に色んな事を言われてきた。
だから、何で俺がこんな目にって
それでも引き取ってくれた親戚が良い人達で
だけど姉さんは…っ!」
両手を膝の上で握り締め、肩を震わす