訳あり無表情少女と一途な幼馴染
姉さんは元々、学力的には学校に行かなくていいレベルだと和士さんが言ってた
ハー●ード●学の最高難易度のテストを解けたらしい
それを聞いた時は、思考が止まった

昼休み
今の時間なら音楽室にいる
コンコン

「はい、どうぞ」
「失礼します」

音楽室に入れば、水沢先生がピアノを弾いてて
陽当たりの良いソファに姉さんが気持ち良さそうに横になってる

「え〜っと、君は…神谷君ね」
「俺も、居ていいですか」
「ええ、勿論」

姉さんがすぐに体を起こし、スペースを開けてくれる
腰を下ろすと姉さんは俺に寄り掛かり目を瞑る

「落ち着くね。なんだか子守唄みたい、懐かしい感じがする」
「…ふふ」
「?」
「この曲ね、お母さんが歌ってくれた子守唄なの」
「!…道理で」
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