訳あり無表情少女と一途な幼馴染
落ち着いたとこで桜井さんに向き直る

「桜井さん」

お互いに視線を合わせ、逸らさない
気を抜けば、体が震えそうだ
でも、ここで退く訳にはいかない
どれ位経っただろうか、桜井さんが目を閉じ

「はぁ〜、分かった」
「楼…」
「ありが「但し」」
「栞の…鷹の傍っつう事は、今まで経験した事の無ぇ事が起きるかもしれねぇ
常識が通じねぇ事もな、覚悟はいいか」
「はい、出来てます」
「なら、これからは稽古をつけさせる。栞、サポートしてやれ」
「稽古?」
「まずは力を付けなきゃな」
「一応、白狐の幹部なんですが」
「それがなんだ。さっきも言ったろ、ガキの喧嘩程度じゃ通用しねぇ
大人の…極道の喧嘩を教えてやる」
「えっと、さ、桜井さんが?」
「いや、今から呼んでやる。栞」
「ん」

数分経つと

「入れ」

襖が開き、立ってるのは30代くらいの男性
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