訳あり無表情少女と一途な幼馴染
精一杯背伸びして、本を取り返そうとしたが
蓮がニヤッと笑い、ブンッと手から本を後ろに投げ落とした

「テメッ何してん…」

言葉を言い切る前に、伸ばしてる手を掴まれ

「!…っ」

離れようとしたら腰にも手を回され、逃げれなくなった

「言えよ」
「…っ」

そっぽを向き、どう逃げるか考える
すると、顎を捕まれ強引に顔を合わせられる

「そんなに言えねぇのか」
「…」
「…だったら」

蓮の顔が近付き、あと僅かで…
ドンッドンッ

「蓮!黒蛇が攻めて来ました!」
「…ッチ」

蓮は私から離れ

「ここに居ろよ」

バタン
出て行った
惜しい…あと少しで


頭突き出来たのに
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