訳あり無表情少女と一途な幼馴染
7月に入った
私は白狐の偽りの姫を未だにやってる
白狐の皆とは打ち解けて、紫音の知り合いとして倉庫に行ってる
そして、紫音が春に稽古をつけてもらって大分経つ
体力もつき、春の攻撃を躱せる様になってきた
現に前の喧嘩で見せてくれてる
でも、蒼鷹としてはまだ駄目
仕事の時は、春に頼んで稽古を長めにやってもらい、その間に済ましてくる
知れば絶対に着いて行くと言うから

ある時、更生の可能性が無い組を潰した時
帰り際、後ろで組長が叫んだ

「絶対に許さねぇからなっ!お前を見つけ出して殺してやる!!」
「殺す…かぁ」

殺せるもんなら、殺してほしいね

紫音に隠し事ってのは気が重い
そんな時、頼れるのは水沢先生

「先生」
「なんですか?」
「家族に、言えない事はありますか」
「そうですね。家族でも、家族だからこそ言えない事はあります。
先生は最近、夫が楽しみにとっておいたケーキを食べちゃって
内緒にしてるんですよ〜」

水沢先生と話してると、心が楽になる

「ありがとうございました」
「いいえ、いつでも」
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