訳あり無表情少女と一途な幼馴染
俺はもう、姉さんを見つけたから楽になれた…けど、蓮はまだ姉さんを探してる
目の前にいるのに、本当は教えたいけど…
蓮には言えない、蓮の為にも…今はまだ言っちゃいけない
ごめん、蓮

「…私は少し歩いてくる」

姉さんがフードを被って外に

「俺も…」
「紫音、少しだけ1人にさせて」

姉さんは夜道を歩いて行った
蓮は俺に向き直り

「俺が着いてく、お前は先に休んでろ」

蓮が姉さんの後を追う
早く、早く蓮も楽にしてあげたい
でも、今…姉さんの事を言えば、蓮はもっと傷つく
ホントに何で、蓮の事だけ忘れてるんだ
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