訳あり無表情少女と一途な幼馴染
目を覚ませば

「あ、蓮」

見下ろしてる紫音
…俺は

「ここは、俺はどうしたんだ…?」
「ここはホテルの蓮の部屋、外で倒れて雫に呼ばれた俺が運んだ」
「倒れた?」
「ただの寝不足だって」

俺は雫を追い掛けて、それで…寝不足で倒れた?

「雫は?」
「部屋に居るよ」

雫を追い掛けて、ホテルを出た後が思い出せない

「じゃあ俺、行くね」
「紫音」
「何?」
「雫には今、会えるか?」
「いや、会わない方がいい。何か伝える事があるの?
なら俺が「いや、雫に直接聞きてぇ事がある」」
「そっか。とりあえず、今日はもう休みなよ」

紫音が出て行こうとする時

「紫音、お前にとって雫は何だ」
「…雫は、俺の大事な人だ」
「!? それって…」
「お休み」

紫音は部屋から出て行った

『…雫は、俺の大事な人だ』

頭の中で反響する
まさか…紫音と雫は
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