訳あり無表情少女と一途な幼馴染
紫音side
姉さん…
無表情だったけど、俺には分かる
コンッコンッ

「姉さん俺、紫音」

返事は無い

「入るよ?」

姉さんはベッドで丸まってる

「姉さん」

姉さんは怯えてるのか、ビクッと反応する

「近くに、側に行ってもいい?」

ベッドに乗り、正面に座る
姉さんは俯いて、震えてる
安心させる様に優しく

「姉さん」

姉さんがゆっくり顔を上げる
泣き腫らした目、今でも頰に涙が伝ってる

「…っ見ないで」

また俯く
俺は姉さんを抱き締め、頭を撫でる

「これなら見えないよ。だから…話して?」
「…」

姉さんはポツポツと小さな声で話し始めた
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