訳あり無表情少女と一途な幼馴染
姉さんが話してくれた過去
人の命を奪うのは、どんな理由があっても、絶対に許されない
でも、姉さんは後悔してる…苦しんでる

「姉さんは、悔やんでる。
命を奪ってしまった人達の為に涙を流してる…苦しんでる
例え、姉さんが穢れてても、傷を見ても気持ち悪いなんて思わない。
周りが、姉さん自身が何を言ようが、何を見せられようが…俺は離れない」
「紫音」

姉さんを抱き締める

「ありがと、姉さん。打ち明けてくれて、もう…1人で抱え込まなくていんだよ」
「紫音…紫音っ、紫音っ!」

姉さんは泣き疲れて眠った
ベッドに休ませ、近くの椅子に座る
姉さんの髪を撫でてると肩の傷が見える
さっき見た、腰まである傷

『致命傷じゃない限り、(力で)治すのは禁じられたから』

グッと手を握る、爪が皮膚に食い込む

「こんなの…!致命傷じゃない訳ないだろ…っ!」

下手すれば、死んでたかもしれない…っ
俺でも重傷だと分かるのにっ!
今まで、どれだけの痛さや苦しみを…1人で

『未だにその癖が残ってる』

怪我をしても、命に関わらなければ、反射的に能力は使わないって事か
姉さんは白狐の姫だ、そうそう怪我はしない…させない
けど、注意はしておかないと
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