訳あり無表情少女と一途な幼馴染
紫音side
蓮が出てった後、膝の上で拳をギュッと握り締め
蓮を追い掛けたい気持ちを必死に抑えつけていた

「蓮…っ」

ごめん、ごめんっ!
本当なら、全て話したい
雫が、姉さんだって真実を教えたい…っ
でも、姉さんには蓮の記憶が無いんだ
蓮がそれを知れば今よりももっと傷付く、蓮辛くなるだけだ
だからっ、姉さんの…蓮の為なんだ

「…っごめん…!」
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