訳あり無表情少女と一途な幼馴染
紫音side
姉さんに促され、俺は自室に戻る
部屋に戻ると姉さんが俺に振り返り

「蒼鷹」
「はい」
「今日のお前の仕事は、俺の仕事を見る」
「…見る?それだけ?」
「これから先、お前が踏み入れる世界を、ちゃんと見ておけ。
今日は何もせず、俺から離れるな」
「はい」
「よし、行こうか」

《テレポート》で鬼島組の屋敷の近くまで移動した

「今は、普通の道に移動したが、普段なら目標付近の屋根に移動する」
「じゃあ何で、普通の道に?」
「最初から屋根にいたら、お前がビックリするだろ?」

確かに

「じゃ、移るぞ」

瞬間、足場が屋根に変わり、思わず体制を崩す

「うわっ!」

落ちると思ったら、途中で止まり、ゆっくりと戻る
《サイコキネシス(念動)》か

「ゴメン」
「初めてなんだから、しょうがない。さて、仕事だ」
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