訳あり無表情少女と一途な幼馴染
今日は見てるだけって言われてたけど…見てるしかなかった

この世界に入ると、自分で決めた
姉さんを護るって決めたけど、姉さんは強い
逆に俺が護られそうだ
そう考えてたら、いつの間にか楼さんの部屋に居た

「ご苦労だったな」
「いえ」

楼さんが俺に目を合わせる

「蒼鷹」
「は、はい」
「どうだった?」
「…圧倒されました。
決して、軽い気持ちで…護ると言った訳ではないのに…
そもそも、俺が護られそうで…」
「まあ、初めてだからな。無理もない
それに鷹に護られるのも、お前の役目だ」
「? どういう事ですか?」
「コイツは今まで仕事は一人でやってきてる。
春もサポートしてるが、側にいる訳じゃない。
そこで、お前だ。
コイツは平気で無茶する、でも…お前が側にいれば」
「…ストッパー」
「チッ」

あ、姉さんが舌打ちした

「蒼鷹、鷹を頼むぞ」
「はい」
「今日はもういい、帰って休め」

桜井組から帰ってきたら、疲れがドッと来る

「お疲れ様、休んだら?」
「そうする」

俺の初仕事?が終わった
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