訳あり無表情少女と一途な幼馴染
紫音が仕事の内容に納得出来たとこで移動する
だけどその仕事が、私が恐れていた事に繋がるとは

気付いた時には遅かった

裏河組の近くの屋根まで行き、いつもの様に探りを入れようとした時だ
…おかしい
何も見えないし、情報が分からない
こんな事は初めて

「? どうしたの?」
「…もう少し近付く」
「え、あ…分かった」

屋根から降り、裏河組の塀まで近く
塀に手をつき、情報を読み取ろうとしたら
ガシッ

「!?」

何かに手を掴まれる感覚

“見つけた”

頭に直接聞こえる声
この声はっ…!

「鷹?」

ハッと我に返る
紫音まで気付かれる訳にはいかないっ
紫音の手を掴み、瞬きすれば家に戻ってる

「もう、いいよね?」

紫音がフードを外し、心配そうに見てくる
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