訳あり無表情少女と一途な幼馴染
紫音side
姉さんがこんなに取り乱すなんて
一体、何が

「ゴメン、紫音。今日はもう休む」
「え…う、うん」

姉さんは何も話さず部屋に行った

その夜
自室にいると
コンッコンッ

「いいよ」

返事したのに、姉さんは入ってこない

「?」

不思議に思い、ドアまで近付きドアノブを掴む

「待って紫音、開けないで」
「姉さん、どうしたの」
「…」

返事は返ってこない

「開けるよ?」
「駄目、このまま…聞いて。今から楼に会ってくる」
「…え」

このタイミングで楼さんに会いに行くって…
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