訳あり無表情少女と一途な幼馴染
私は今、蓮と屋上で昼ご飯
紫音は係の仕事で居ない

「水沢先生とこ行くか」
「ん」

音楽室へ行けば、水沢先生がピアノを弾くとこで

「いらっしゃい」

蓮とピアノを聴くのも、馴染んだ
なんか、眠くなってきたな
横を見ると、蓮も頭がコク…コク…と揺れてる
少しだけなら、いいかな
音楽室の外壁を《サイコキネシス》で覆う
私は蓮の肩に頭を預け、眠りに落ちた

トンットンッ

「神凪さん」

肩を優しく叩かれ、目を覚ます

「あ…」
「グッスリ寝てましたね、もう昼休み終わりますよ。
私は片付けてるので、桜井君を起こして下さいね」

水沢先生が離れる
私は蓮の肩に手を置き

「蓮…蓮」
「…ん…栞…」
「!…」

こんなに側にいるのに…何も思い出せない

「貴方は、私にとって…」
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