訳あり無表情少女と一途な幼馴染
蓮side
俺は新学期から雫と登下校して、殆どの時間を一緒に…側にいる
姫の話は驚いたが、今までよりは断然良い…良いんだが
紫音の雫への態度が今まで以上になってる
常に雫を気遣って、少しでも離れると目で追ってる
前に、雫は大事な人だと言ってたが…変な方向に行かねぇよな?なんて思う位だ
気になるのは、鷹だ
俺自身が狙われてるから、学校と倉庫以外は極力家にいる
部屋に居ると外に鷹の気配があるから、チラッとそっちを見る
鷹の気配が消える時は恐らく敵を潰してる時
その時は神経を研ぎ澄ませ鷹の気配が戻るのを待つ
兄貴は影の存在だと言ってたが、本当に影だ
気配で居るのは分かるが、最初に会った時以来、一切姿を見てない
姿は見れねぇが、声くらいは…
ある時、気配が消え戻ってきた後、試しに聞いてみた
「怪我とか、してねぇか?」
「…………ああ」
一言だけ
でも、返事をしてくれたのがなんとなく嬉しかった
例えるなら、なかなか懐かない猫が一瞬手に擦り寄ってきた感じ
「外、雨降ってっけど…濡れてねぇか?」
「…………ああ」
聞けば返ってくる
それだけなのに、妙に嬉しく感じた
俺は新学期から雫と登下校して、殆どの時間を一緒に…側にいる
姫の話は驚いたが、今までよりは断然良い…良いんだが
紫音の雫への態度が今まで以上になってる
常に雫を気遣って、少しでも離れると目で追ってる
前に、雫は大事な人だと言ってたが…変な方向に行かねぇよな?なんて思う位だ
気になるのは、鷹だ
俺自身が狙われてるから、学校と倉庫以外は極力家にいる
部屋に居ると外に鷹の気配があるから、チラッとそっちを見る
鷹の気配が消える時は恐らく敵を潰してる時
その時は神経を研ぎ澄ませ鷹の気配が戻るのを待つ
兄貴は影の存在だと言ってたが、本当に影だ
気配で居るのは分かるが、最初に会った時以来、一切姿を見てない
姿は見れねぇが、声くらいは…
ある時、気配が消え戻ってきた後、試しに聞いてみた
「怪我とか、してねぇか?」
「…………ああ」
一言だけ
でも、返事をしてくれたのがなんとなく嬉しかった
例えるなら、なかなか懐かない猫が一瞬手に擦り寄ってきた感じ
「外、雨降ってっけど…濡れてねぇか?」
「…………ああ」
聞けば返ってくる
それだけなのに、妙に嬉しく感じた